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令和8年度 弁理士試験 短答式試験 前夜

その他

はじめに

 明日、2026年5月17日(日)は、弁理士試験の短答式試験が行われる日です。知的財産の専門家としての国家資格である弁理士になるための、第一関門となる試験です。

 私自身、過去に受験しましたが、とても難しい試験であるとともに、基本となる条文の正確な理解が問われます。短答式試験の合格率は近年10%台前半となることも多く、弁理士試験全体で見ても非常に難関の試験です。

弁理士試験の概要

 弁理士になるためには、弁理士試験に合格する必要があります。まずは、弁理士試験がどのような流れで行われるか見ていきます。

短答式試験 (例年5月の第3日曜日、2026年は5月17日)

 関係する法律の条文の知識を総合的に問う問題です。マークシート式の試験で、60問3時間30分かけて解きます。かなりの長丁場となるので、ペットボトルの水や、あめ玉、座布団なども持ち込めますが、法文集などの資料を見ることは一切できないため、知識で勝負することになります。

 しかしながら、1問を平均3.5分で解かなければならず、時間的にも厳しい試験です。条文の細かい内容まで問われる上、1つの選択肢の文章が長い問題(過去に9行ある選択肢もあった!)もあるなど、かなりの知識を問われます。

 60問の内訳は、特許法・実用新案法が20問意匠法10問商標法10問条約10問不正競争防止法・著作権法(不著)が各5問の計10問です。それぞれ、4割以上正解する必要があります

 例えば、特許・実用新案、意匠、商標、不著が満点でも、条約が3点以下だと不合格になります。いわゆる足切りというものです。つまり、得意科目だけで点数を稼ぐのではなく、各法域をバランスよく得点する必要があります

 合格点は例年39点前後(65%前後)となることが多いです。

 東京会場では、駅から試験会場へ向かう道中に、各予備校の応援や案内が並び、いよいよ本番だという空気を強く感じたことを覚えています。一方で、5月の新緑に包まれた大学構内に入ると、少し気持ちが落ち着いたことも印象に残っています。

論文式試験・必須科目 (例年6月の第4日曜日、2026年は6月28日)

 短答式試験に合格すると、次は必須科目の論文式試験に進みます。短答式試験が予選だとすると、論文式試験は本戦に相当します。

 論文式試験では、短答式試験で培った条文の知識を基に、条文や制度を利用してどのように事例を解決すればよいかを問われたり(事例問題)条文や制度の趣旨や考え方を問われたりします(趣旨問題)

 論文式試験は、必須科目の場合、特許・実用新案が2問(100点満点 × 2で200点)、意匠が100点満点、商標が100点の計400点満点の試験です。

 なお、法文集が配布され、それを参照しながら試験を受けることができます。しかし、法文集をあまり参照すると時間切れになる可能性があるため、注意が必要です。

 試験時間は、特許・実用新案が2問で120分(午前中実施)、意匠と商標がそれぞれ90分(午後実施)で、試験終了は夕方になります。

 こちらも、かなり時間的に厳しい試験で、短答式試験を通過した人たちで競争する試験のため、弁理士試験の一番の山場になります。問題文も長い文章で複雑な事例設定もあるため、問題文の見落としや取り違えが命取りになり得ます。

 私が受けたときは、受験終了と同時に力を使い果たしてしばらく動けなくなったのを覚えています。

論文式試験・選択科目 (例年7月後半の日曜日、2026年は7月26日)

 こちらは、民法・理工などの科目から1教科を選んで受験する試験です。1回合格すると生涯免除となる上、免除資格も多いため、受験する必要がない人も多い試験です。

 修士・博士の学位や一定の公的資格などにより、選択科目が免除される場合もあります。

口述試験 (例年10月半ばの土・日・月曜日、2026年は10月17日~19日)

 特許・実用新案、意匠、商標の3つの法域について面接形式で試験が行われます。対面の試験のため、独特の緊張感があります。10分間で出題される問題に全て答える必要があります

 試験に際しては法文集を参照することができます。しかし、時間が限られているため、沈黙を作らずにテンポよく面接官と対話できるのが重要です。

結び

 弁理士試験の最初の難関である短答式試験。体調を万全にして、悔いのない試験を受けられることをお祈りいたします。

 私が受験した試験も今思うと、当時はものすごく難しく感じましたが、合格すると知らないうちに条文の知識が定着しているのを実感しました。あの緊張感がとても懐かしく感じられます。

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