英国特許制度

知財の歴史

第18回 ワットの蒸気機関の改良― 独立復水器がもたらした劇的な効率改善

はじめに 前回は、ワットが蒸気機関の改良を達成するまでを見てきました。 ワットが蒸気機関を改良したことは、よく知られています。では、いったい、ワットはどのように蒸気機関を改良したのでしょうか。今回はワットの蒸気機関の改良について、その仕組み...
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第15回 産業革命の発明者の苦難(その1) ― ジョン・ケイと飛び杼の悲劇

はじめに 18世紀の英国で始まった産業革命には、数多くの重要な発明がありました。代表的な発明の一つとして、ジョン・ケイ (John Kay) が1733年に世に出した「飛び杼 (とびひ:Flying Shuttle)」があります。これにより...
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第14回 ギルドと特許 ― 技術を守る2つの制度

はじめに これまで、特許制度が王権の裁量から法の支配へと変化していく過程を見てきました。 しかし同じ時代、技術の管理や伝承の仕組みもまた、大きく変わろうとしていました。それまで技術は、「ギルド」と呼ばれる商工業者の団体が、徒弟制度のもとで管...
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第13回 王の特権から社会の制度へ ― 特許制度300年の転換 (第12回までのまとめ)

はじめに これまで、15世紀のベネチアと英国でそれぞれ誕生した特許制度。英国では18世紀までの約300年の間に王権から法の支配の下での特許制度へと形を変えていきました。 それは、特許が「王の裁量」で与えられる専売権ではなく、「社会契約」のも...
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第12回 リアード対ジョンソン事件 (Liardet v. Johnson, 1778年) ― 明細書は契約である

はじめに 18世紀の英国では、1711年のナズミスの特許以来、特許申請時に明細書を提出することが定着してきました。 ここで、明細書における「発明の詳細」とは、どの程度まで記載すればよいのでしょうか。 今回は、この「発明の詳細」について基準が...
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第11回 ジェームズ事件(1752年) 王権からの実質的卒業

はじめに 1688年の名誉革命後、特許制度は王権における「王の恩恵」から、法の支配下での「社会契約」という性格をもってきていました。特許の申請も増加し、裁判所で特許の侵害にかかわる争いも増加してきました。 しかし、特許を無効にするかどうかと...
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第10回 明細書の登場 ― 1711年のナズミスの特許と公開義務の始まり

はじめに 現在、日本をはじめ、多くの国では特許を出願する際には、発明の内容を詳細に記述した明細書の提出が必要です。 しかし、17世紀末の名誉革命後の法の支配下での特許制度において、明細書はまだありませんでした。一方、特許の申請も増加し、裁判...
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第9回 法の支配下での特許制度の運用

はじめに 1688年の名誉革命の後、英国は王権の力が制限され、法の支配によって国家が運営されることになりました。特許制度も、法の支配の下、専売条例(1624年)に従って厳格に運用されることとなりました。(参考記事:「第7回 英国専売条例とは...
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第8回 名誉革命後の特許制度 ―「王の特権」から「発明者の財産権」へ

はじめに 17世紀の英国では、1624年の専売条例制定後もなお続いた「王の専制」から、「法の支配」へと大きく転換する時代でした。その中で、特許制度も大きな変化を迎えることとなります。 日本では、江戸時代の2代将軍秀忠の時代から5代将軍綱吉の...
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第7回 英国専売条例とは? ― 特許を「王の恩恵」から「法律の制度」へ

はじめに エリザベス1世後期からジェームズ1世にかけて、英国では国王による専売権(独占権)の濫発が社会問題となりました。生活必需品にまで独占権が与えられ、物価上昇や産業活動の停滞を招いたのです。 こうした状況に対抗して、1624年、英国議会...