歴史

知財の歴史

第5回 王権は法に従う ― ダーシー対アレン事件 (1602年)

黄金演説のその後 16世紀後半のイングランドは、対スペイン戦争などにより深刻な財政難に陥っていました。しかし、新たな課税には議会の承認が必要であり、王権のみで新たな課税を恒常的に行うことは困難でした。 そこでエリザベス1世は、「王の特権(R...
知財の歴史

第4回 エリザベス1世の時代 ― 特許濫発の弊害

はじめに これまで述べてきたように、15世紀のイングランドで、当時の王であったヘンリー6世が特許状の付与を開始しました。 (「第2回 15世紀イギリスの特許状」) しかし、イングランドにおける特許状は、その後、大きな問題を抱えることになりま...
知財の歴史

第3回 15世紀の2つの特許制度の比較

はじめに これまで述べてきたように、15世紀、日本では室町時代に当たる頃、ベネチア共和国(現在のイタリア)とイングランド(現在の英国)で2つの特許制度が成立しました。 「第1回 世界最古の特許法は、なぜ15世紀ベネチアで生まれたのか」 「第...
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第2回 15世紀イギリスの特許状 ― ヘンリー6世の特許制度

はじめに 世界で最初に成文化された特許法は、1474年にベネチア共和国で制定された「発明者条例」(Venetian Patent Statute)でした。(「第1回 世界最古の特許法は、なぜ15世紀ベネチアで生まれたのか」) その後、162...
知財の歴史

第1回 世界最古の特許法は、なぜ15世紀ベネチアで生まれたのか

導入 世界で初めて特許法が成文化されたのは、ルネサンス期の15世紀、繁栄していたベネチアでした。なぜベネチアで、世界初の特許法が生まれたのでしょうか。その理由を見ていきましょう。背景 15世紀のベネチアは、地中海貿易の拠点として大いに繁栄し...
知財の歴史

知財の歴史をたどるブログ連載を始めます ― 特許制度の成り立ちから現代へ

はじめに 2026年7月1日水曜日から、「知財の歴史」シリーズを毎週水曜日に公開していきます。 知的財産というと、現在の法律や制度の話として語られることが多いかもしれません。しかし、特許制度や商標制度、著作権制度は、ある日突然できたものでは...
商標とブランドの話

ブランドって何? ―ピラミッドの時代から続く「信頼のしるし」

はじめに みなさんは「ブランド」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?ルイ・ヴィトンやシャネルのような高級バッグでしょうか?それとも、Appleやスターバックスのような身近なお店でしょうか。 では、ブランドとは一体、いつ・どこで・どのように...
商標とブランドの話

セブン-イレブンの商標逆転劇「使わせてもらう側」から「権利を持つ側」へ

※アイキャッチ画像は商標ライセンスの仕組みをイメージ化したものであり、特定企業の公式画像ではありません。はじめに 今や、私たちの生活には欠かせないコンビニエンスストア。その代表格でもあるのがセブン-イレブンです。 日本における「セブン-イレ...