Mira Bussola

知財の歴史

第15回 産業革命の発明者の苦難(その1) ― ジョン・ケイと飛び杼の悲劇

はじめに 18世紀の英国で始まった産業革命には、数多くの重要な発明がありました。代表的な発明の一つとして、ジョン・ケイ (John Kay) が1733年に世に出した「飛び杼 (とびひ:Flying Shuttle)」があります。これにより...
商標とブランドの話

ルナ・アズールは貨物輸送をするのか? ― 商標登録出願の指定商品・指定役務を見る

はじめに JR東日本が導入する夜行運転に対応する特急列車「ルナ・アズール」について、「ルナ・アズール」の名称と、ロゴマークがそれぞれ商標登録出願 (以下、出願) されています (商願2026-064135、商願2026-064136)。※ ...
知財の歴史

第14回 ギルドと特許 ― 技術を守る2つの制度

はじめに これまで、特許制度が王権の裁量から法の支配へと変化していく過程を見てきました。 しかし同じ時代、技術の管理や伝承の仕組みもまた、大きく変わろうとしていました。それまで技術は、「ギルド」と呼ばれる商工業者の団体が、徒弟制度のもとで管...
知財トピック

iPS細胞特許の延長登録の権利範囲 ― 延長後の権利範囲はどうなる?

はじめに 2026年9月25日の日本経済新聞朝刊に「iPS細胞 特許延長決定 ― 京大が管理 応用薬の開発進展受け」という記事が掲載されていました。 この日経新聞の記事によると、「京都大学がiPS細胞に関する基本特許を延長する申請が日本の特...
身近な意匠 (デザイン)

【意匠】JR東日本E131系電車に見る意匠の類似関係

はじめに J-PlatPatを見ていると、JR東日本のE131系電車が意匠登録を受けているのを見ることができます。各路線に応じたバリエーションも、それぞれ意匠登録を受けていることがわかります。 これらのバリエーションは、一見するとすべて類似...
知財の歴史

第13回 王の特権から社会の制度へ ― 特許制度300年の転換 (第12回までのまとめ)

はじめに これまで、15世紀のベネチアと英国でそれぞれ誕生した特許制度。英国では18世紀までの約300年の間に王権から法の支配の下での特許制度へと形を変えていきました。 それは、特許が「王の裁量」で与えられる専売権ではなく、「社会契約」のも...
商標とブランドの話

インベーダーはイカ・タコ・カニだった!? ― インベーダーが「動き商標」として商標登録されている

はじめに J-PlatPatで「動き商標」を検索すると、株式会社タイトー(以下、タイトー)が出願した、インベーダーと思われる「動き商標」が3件登録されていることが確認できます(登録第6166669号、登録第6166670号、登録第61666...
弁理士コラム

弁理士試験・口述式試験の留意点など

はじめに 2026年 (令和8年) 9月18日金曜日に弁理士試験論文式試験の合格発表がありました。論文式試験に合格された方は、いよいよ最終ステージの口述式試験に臨むこととなります。 口述式試験は、特許庁の公告によると、2026年10月17日...
弁理士コラム

2026年短答式試験のデータを分析する ― 合格点39点とはどのようなレベルなのか

はじめに 2026年 (令和8年) 5月17日の日曜日に弁理士試験の第一関門である短答式試験が行われました。そして、約3週間後の6月8日月曜日に短答式試験の合格発表がありました。同時に、特許庁から、受験者数、得点分布、合格数などのデータも公...
弁理士コラム

令和8年度・論文式試験合格発表を受けて ― 合格点54.5点を考察する

はじめに 2026年9月18日金曜日、弁理士試験論文式試験の合格発表が特許庁のサイトに掲示されました。 今年度は、論文式試験 (必須科目) の受験者数が804人 (選択科目は180人) のところ、合格者は201人で、合格率は25.0%となり...